ロードバイク旅

【輪旅】ぐるっと房総神社ライドスタンプラリーをしてきた(勝浦〜金谷港)

南房総をサイクリングしながら「房総神社ライドスタンプラリー」をしてきました。

房総の神社やサイクリングに興味がある方へ向けた記事となります。

この記事でわかること

房総神社スタンプラリー(BOSO JINJA RIDE STAMP RALLY)のまわりかた

実際に房総神社スタンプラリーを巡礼した経験をベースに書いています。

  • 実走時に利用したルート(Google Map)
  • 各所の様子

についてまとめました。

各地で苦戦したポイントや注意点なども残しました。

アクセス方法や交通機関についてまとめたリンクも併せてご活用ください。

房総 神社 スタンプラリー

「BOSO JINJA RIDE STAMP RALLY」は房総半島の神社を巡る自転車専用スタンプラリーです。

房総神社サイクルライド推進委員会が主催で11ヶ所の神社が参加しています。(記事掲載時)

参加神社一覧

[*]遠見岬神社・瀧口神社・國吉神社(勝浦市)

[*]天津神明宮(鴨川市)

[*]高家神社・岩井神社・瀧渕神社・下立松原神社・莫越山神社(南房総市)

[*]安房神社・鶴谷八幡宮(館山市)

※[*]がついている神社は神職が常駐している神社。

参加費は無料で下記の手順で参加できます。

  1. 各神社で専用の台紙を手に入れる。
  2. 参加神社を巡拝しスタンプを押印する。
  3. 全スタンプを集めたら[*]の神社で記念品を受け取る。

「自転車専用」のスタンプラリーなので各神社にはサイクルラックが整備されていました。

スタンプ受付時間は神社によりまちまちでした。

今回は10:00-17:00で巡礼しました。冬季は更に早く閉める神社もあるそうなので、ゆとりを持ったスケジュールを組むのが安全です。

また、台紙が切れていたり、スタンプが紛失していたりするハプニングもありました。

その辺も含めて、南房総をサイクリングしながらゆるく楽しむのがベターなスタンプラリーです。

房総 神社 ルート

B.B.BASEで勝浦駅で下車後、各地を巡礼し金谷港でフェリーに乗るまでのルートです。

基本は房総半島を時計回りするので海側はもちろん、内陸で山も程良く楽しめます。

トンネルが嫌いなのでなるべくトンネルを回避するルートを組みました。

一味違った南房総サイクリングルートとなっているので参考にしてみてください。

項目 詳細
総距離 145.4 km
獲得標高(のぼり/くだり) 1,277 m / 1,282 m
難易度
満足度

以下、旅の様子となります。

房総 神社 勝浦

まずは東京都両国駅からサイクルトレイン「B.B.BASE」の「外房コース」に乗車して目的地へ。

都心部の車がビュンビュン飛ばす区間をスキップできてサイクルトレインは便利だ。

輪行袋に梱包する必要がないので「カーボン&ディスクブレーキ」でも安心だった。

【サイクルトレイン】B.B.BASEで房総を満喫する方法(乗車方法・周辺ルートを解説)

続きを見る

両国駅から2時間ちょっとで勝浦駅に到着。

今回は勝浦からスタートして「房総神社ライドスタンプラリー」をすることにした。

勝浦には鉄道基地としての役割があったそうで、駅前に蒸気機関車の動輪が残されていた。

神社に行く途中で勝浦朝市がやっていたので足を止めると猫が寄ってきた。

朝市がやっている通りに最初の神社がある。

房総 神社 遠見岬神社

勝浦駅から約1kmにある、遠見岬神社に到着。

神社名は遠見岬と書いて「とみさき」と読む。

かつて四国(阿波国)から房総に渡り、勝浦の繁栄に寄与した天冨命を祀る神社。

まずは参拝をするべく、鳥居をくぐる前に一礼して境内に入る。

いきなり結構な段数の階段が出てきて一瞬ひるんだ。

神社と寺の違いはあれど「四国お遍路」の記憶が蘇る。

登った先の小さな鳥居には「お稲荷さん(狐)」がいらっしゃったのでご挨拶。

階段は更に続いていた。

油断してSPD-SLシューズで来ちゃったよ、、、

参道の真ん中は避けつつ、シューズをカチャカチャ言わせながら登っていく。

本殿の前の拝殿で手と口を注ぎ、本殿で「二礼二拍手一礼」をしてお参りをすませる。

「遠見岬神社」の名の通り、境内からは勝浦の町が一望できる。

階段は登りよりも下りの方が倍以上怖い。

鳥居の横にある社務所に「房総神社ライドスタンプラリーの台紙」をもらいに向かう。

社務所には誰もおらず、声をかけるとお姉さんが出てきた。

「スタンプラリー台紙」と「スタンプを押して欲しい」旨を伝える。

えっと、、、スタンプはあるんですけど台紙が切れてまして、、、隣の神社に行けばあるかも知れません。

まさかの「スタンプラリーの台紙が無い」という事態からスタートしたのであった。

房総 神社 瀧口神社

遠見岬神社から約5kmにある瀧口神社に到着。

延暦元年(782年)に社殿が建てられたのが始まりとされる歴史のある神社。

二つの鳥居の先に勝浦の海が見えた。

まずはスタンプの台紙があるのか確認をしたい気持ちを抑えて、参拝する。

どうか、スタンプラリーの台紙がありますように。

まさに神頼みの状態だった。

社務所へ向かうと神職さんがいらっしゃったので台紙の有無を確認する。

自転車のスタンプラリーの台紙ですか?ありますよ。

神頼みが届いたのか、無事にスタートできるようだ。

ご好意でスタンプと共に「福神様」もいただいた。

旅のお守りを携えて遠見岬神社へ戻り、スタンプを押して3つ目の神社へ向かう。

房総 神社 176号線

次の國吉神社までは内陸部沿いの道を進む。

勾配10%程度のヒルクライムを挟むと一気に田園風景が広がる。

ちょこちょこ山も出てきて変化があり、路面が綺麗でとても走りやすかった。

房総半島の海沿いを走るルートも考えたが、山側のルートを組んでよかった。

のんびりと景色を楽しみながら次の國吉神社へ向かう。

あの橋を渡った先が目的地のようだ。

房総 神社 國吉神社

瀧口神社から約22km先にある國吉神社に到着。

「厄除け・八方除け・交通安全・家内安全」が信仰されている神社。

隣の敷地には大国主命を祀る「出雲大社」があった。

境内はとても整備されていて綺麗だった。

まずは参拝をすませてから社務所へ向かう。

社務所もかなり綺麗な建物だったが誰もいなかったので声をかける。

すると境内を掃除していた神職さんが社務所に来てスタンプを押してくれた。

帰り際、マスクをした狛犬さんにご挨拶。

これで勝浦市内の神社は終了となり、次は鴨川市に向かう。

房総 神社 小湊

國吉神社から南下して82号線沿いに進むと、海沿いの小湊に出る。

外房線と交差する小さなトンネルをくぐった先に太平洋がある。

正面に広がる太平洋とご対面。

小湊周辺から鴨川市となっているようで、看板の表記が勝浦から鴨川に変わった。

房総半島の海沿いの道はトンネルが多いので迂回できるところは回避するルートにした。

迂回路に入るとピンク色に外壁を塗装された「みいりほどうトンネル」が現れた。

鴨川シーワールドがある鴨川市らしく「水族館」がコンセプトのようだ。

トンネル内には鴨川市内の小学生が描いたスケッチ大会の作品が展示されていた。

壁面が魚の絵や色鮮やかなタイルで装飾されていて、とても華やかな雰囲気となっていた。

こんなトンネルばかりだったらいいのに、そう思いながら次の神社を目指す。

房総 神社 天津神明宮

鴨川市にあり「房州伊勢の宮」とも呼ばれる天津神明宮に到着。

神社名は「あまつしんめいぐう」と読む。

石橋山の戦いで敗走した源頼朝が辿り着き、寿永3年(1184年)に伊勢より分霊された神社。

休日ということもあり、地元の方だけでなく参拝客で賑わっていた。

境内には亜熱帯性の落葉喬木「まるばしちゃ」が境内に自生している。

通常、沖縄や九州で自生するが房総の北地にあるのが珍しく、県指定天然記念物となっている。

スタンプを押してもらい、次の神社へ向かう。

房総 神社 128号線

鴨川市から隣の南房総市までは海沿いの128号線を基本はなぞっていくルート。

青い空、青い海が広がる「THE 房総半島」の景色を堪能できる道でした。

浜辺に降りて、補給食を食べながらしばらく海を眺める。

休憩後は鴨川シーワールドの前を通り過ぎ、南房総市に入った。

海沿いから少し離れた場所に次の神社はあるので128号線を直進する。

房総 神社 莫越山神社

南房総市にある莫越山神社に到着。

神社名は「莫越山」と書いて「なこしやま」と読む。

神社や神名を記した「延喜式」に出ている安房国6座の内、小社4座のひとつとされる神社。

道路脇にひっそりと鳥居があったので、自転車をサイクルラックに駐輪して境内へ。

本殿までは階段を登って向かう。

境内に人は一人もおらず、静寂に包まれていた。

一人で参拝を済ませ、狛犬さんにご挨拶。

境内で社務所を探したがどうも見当たらない。

「御朱印の方は階段を降りた先に直接お越しください」という看板があったので階段を降りる。

どう見ても、、、民家だよなぁ、、、

社務所が見当たらず、この辺りを30分ほど捜索したが周囲に建物自体がこの民家以外なかった。

「民家が社務所を兼用している」しか考えられなかったので、意を決して声をかける。

民家の奥からおばあさんが出てきてくださり、快く対応してくれた。

タイムロスをしたが、無事スタンプをゲットできたので次の神社へ向かう。

房総 神社 高家神社

スタンプラリーも折り返し、6ヶ所目の高家神社に到着。

神社名は「高家」と書いて「たかべ」と読む。

全国で唯一「料理の神様」を祀る神社で全国の料理関係者が参拝するそうだ。

本殿でお参りをして、日本で唯一の神様がいる境内を少し散策することに。

料理に欠かせない「包丁」を奉納する建物が本殿に隣接していた。

社務所へ向かい、スタンプを押してもらう。

神職さんが常駐している神社はスムーズでありがたい。

だいぶ日も陰ってきたので、この先の神社の受付時間が心配になってきた。

神職さんに聞くと「各神社の裁量」だそうで、お遍路の「納経時間」のような決まりはなかった。

補給食も水も底をついていたが、とりあえず次の神社へと急ぐ。

房総 神社 下立松原神社

スタンプラリー7ヶ所目、下立松原神社に到着。

周囲を岩と木々に囲まれた神社で階段が道中で一番しんどかった。

参道脇に日露戦没記念碑があり、祀られていた。

人っ子ひとりいない静かな空間は厳かな雰囲気だった。

とにかく長い参道をSPD-SLシューズをカチャカチャ言わせながら進む。

喉がカラカラになりながら、やっとの思いで本殿に到着する。

狛犬に守られながら参拝して、お次は社務所探し。

社務所から人の気配が全くしないので、本殿に戻ってくると傍に箱が置いてあった。

なるほど、本来神職が常駐していない神社はこういうスタイルなのか。

無事スタンプを押して、参道を戻る。

神社の鳥居の横に立て看板があったので見てみると井戸だった。

(ボトルの水も尽きてるけど、葉っぱの浮いている井戸の水を飲んで大丈夫なものか。)

背に腹は変えられなかったので結局、井戸水を少しいただきました。

道中の飲食店はどこも盛況しており、寄ることができなかったのが痛かった。

お腹が痛くなるとしても夜以降であることを祈りつつ、次の神社へ向かう。

房総 神社 安房神社

スタンプラリー8ヶ所目、安房神社に到着。

神社名は「安房」と書いて「あわ」と読む。

安房神社の歴史は神武天皇が即位した皇紀元年(紀元前660年)まで遡る。

天富命が阿波(四国)から房総にきたとき、天太玉命と天比理刀咩命を祀ったのが起源だそうだ。

立派な砂の参道はSPD-SLシューズにとっては難所でしかない。

やっとの思いで第二の鳥居に到着。

だいぶ日も落ちてきたので、早速参拝する。

境内では「お焚き上げ」をしていた。

お焚き上げは「お正月」のイメージがあったが間違いで「どんど焼き」と呼ぶそうだ。

「お焚き上げ」には厳密な期間はなく、必要に応じて実施するのが通例となっているそうだ。

「どんど焼き」は1月15日前後迄に正月に使用した飾り等を焼く伝統行事を指すらしい。

本殿はかなり立派な建物で綺麗に整備されていた。

参拝を終え、スタンプを押しに参道を戻り社務所へ向かう。

本殿の隣には立派な「御仮屋」があった。

お祭の時、近隣の神社から出てきた神輿を納めるための建物だが今は使われていないそうだ。

安房神社は神職が常駐している神社なので難なくスタンプをゲット。

16:30頃だったので、神社の受付時間について神職さんと立ち話。

冬期は16:00前後に閉まる神社もあるけど、鶴谷八幡宮は大きいからギリギリ開いているかも知れませんね。

どの道、館山市の中心部に行かないと宿も無さそうだったので行ってみることにした。

房総 神社 館山

17:00ちょっと前に鶴谷八幡宮に到着。

なるほど、安房神社の方がおっしゃっていた通りかなり大きい神社だ。

広大な敷地で本殿に辿り着くまでも一苦労だった。

参拝後に社務所を覗いてみたが、既に閉まっててスタンプは押せず。

今日はここで強制終了となったので館山市内で宿探しをすることに。

鶴谷八幡宮から程近い「たてやま温泉 夕日海岸 昇鶴」にお世話になることに。

こちらの宿は控えめにいって最高でした。

館内は綺麗だし、温泉はもちろん、スタッフの方も親切で心からくつろげました。

ロビーはガラス張りになっており目の前に北条海岸が広がる。

晴天に恵まれ、二日目スタート。

房総 神社 北条海岸

たてやま温泉 夕日海岸 昇鶴」の目の前にある北条海岸に寄り道。

右手にはこれから向かう大房岬があり、更に向こうが今回のゴール地点「金谷港」だ。

まずは昨日時間切れになったスタンプを押しに鶴谷八幡宮へ向かう。

房総 神社 鶴谷八幡宮

スタンプラリー9ヶ所目、鶴谷八幡宮に再び到着。

鶴岡八幡宮(鎌倉)と並び「関東の三鶴八幡」の一つで、関東地方を代表する八幡神社。

改めて本殿で参拝をして、昨日閉まっていた社務所へ向かう。

傍にスタンプが設置されており、無事にスタンプをゲット。

無事、リスタートがきれたので次の神社へ向かう。

房総 神社 瀧渕神社

スタンプラリー10ヶ所目、瀧渕神社に到着。

境内に男と女のシンボル魔羅神様の石像が祀られおり「浮気封じの神様」で知られる神社。

鳥居から本殿まで見渡せるコンパクトな神社だった。

参拝をすませ、本堂の脇にスタンプラリーの机が置いてあるではないか。

あれ、、、スタンプの代わりに「瓦」が置いてる、、、

もしかしたら、風で飛ばないように瓦を「重石」に使っているのかも知れない、、、ない。

もしかしたら、誰かが下に落としてしまったのかも知れない、、、ない。

もしかしたら、社務所は裏にあるのかも知れない、、、ない。

困り果てていると、地元の方に神社に連絡を取ることを勧められたので連絡してみた。

自転車のスタンプ、、、紛失中でなのでスペアを探してみます。

神職さん曰く、誰かがスタンプを持っていってしまったようだ。

わざわざ神社にスペアを持参していただき、大変申し訳ない事態になってしまった。

感謝を伝え、スタンプラリー最後の神社へ向かう。

房総 神社 岩井神社

スタンプラリー11ヶ所目、岩井神社に到着。

治安3年(1023年)に建立された磐井郷の総社。

瀧渕神社に続き、鳥居から本殿が見えるコンパクトな境内だった。

参拝を済ませて、社務所を探していると境内を掃除をしていた方に声をかけられる。

社務所に用?そこの脇を抜けた先に行ってごらん。

どうやら、こちらのお宅のようだ。

一瞬怯んで境内に戻ると、先ほどの方に「いいから行ってごらん」と再び檄が飛ぶ。

退路を断たれ、お声がけすると住職さんが出てきてくださってスタンプを押してくれた。

BOSO JINJYA RIDE STUMP RARRY 制覇したーーーー!!!

さて、記念品は何かな。

記念品?ここにはスタンプしかないよ。

スタンプカードに赤字で大きく書いてあった。

また房総半島に行く時に貰いに行ったら追記します。

房総 神社 金谷港

スタンプラリーを終えたので最終目的地「金谷港」へ向かう。

トンネルを避けつつ、海岸線の道を快走するとあっという間に到着した。

東京湾フェリーが千葉県・金谷港と神奈川県・久里浜港を繋いでいる。

以前、内房をぐるっとまわって帰京したことはあるので今回はフェリーで神奈川県へ渡ることに。

料金を支払えば解体せずに自転車も乗船できるのでとても便利。

【乗旅】東京湾フェリーを楽しむ方法(乗船方法、船内の様子を解説)

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何よりサイクリングの合間に船旅を挟むといいアクセントになるので楽しい。

約40分で久里浜港に無事到着した。

房総 神社 まとめ

房総神社ライドスタンプラリーについてまとめてきました。

  • 開始時刻、終了時刻は神社によって違うので注意
  • スタンプの置き場所は神社によって違うので注意
  • 記念品は[*]の神職常駐神社でのみ受け取れる
各神社で参拝もしっかりした方がより土地のことを知れました!

多少ゆとりを持ったスケジューリングをするとよりスタンプラリーを楽しめると思います。

海側だけでない、一味違った房総半島サイクリングをしてみてください。

皆さんの旅の参考になれば幸いです。

 

久里浜港からのサイクリングルートは以下にまとめました。

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