お遍路(愛媛県内)や今治のサイクリングに興味のある方ヘ向けたブログです。
実際にお遍路(愛媛県内)を自転車で巡礼した経験をベースに書いています。
- 実走ルート(Google map)
- 道中の様子を描いたブログ
を残しましたので、ぜひご利用ください。
では、今回のルートから説明していきます。
今治 サイクリング ルート
通常、今治からは「しまなみ海道」を目指す方が大半だと思います。
私も例外ではなく今治から「しまなみ海道」へサイクリングへ行ったことがあります。
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【輪旅】自転車旅の聖地、しまなみ海道経由で尾道ラーメン食べてきた(ルート・動画付き)
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今回は今治駅から四国八十八ヶ所の「横峰寺」を巡礼をして、新居浜駅を目指すルートです。
「ロードバイク&登山」の新しい組み合わせを体験してきました。
一味違った今治サイクリングのルートとなっています。
項目 | 詳細 |
総距離 | 87.7 km ※実走値のみ |
獲得標高(のぼり/くだり) | 722 m / 699 m ※実走値のみ |
消費カロリー | 1,034 kcal ※実走値のみ |
難易度 | |
満足度 |
以下、旅の様子となります。
今治 サイクリング サイクルトレイン
昨晩はJR松山駅前の「ターミナルホテル松山」にお世話になった。
サイクルトレインのチケットを握りしめて松山駅へ向かい、今治を目指す。
松山からのサイクルトレインの乗車方法はこちら。
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【解説】サイクルトレイン「しまなみ号」の予約から乗車まで徹底ガイド
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「しまなみ海道」への玄関口、今治に到着。
今治 サイクリング
今治と言えば「しまなみ海道」だが、今回は海側へはいかない。
お遍路計画中に「しまなみ海道」へ寄ることも考えたが「片道約100km」だったので断念した。
少しお遍路の道から外れ、今治市内をサイクリングして「今治城」へ向かう。
今治城は「高松城(香川県)」「中津城(大分県)」と並ぶ、日本三大水城の一つ。
今治城を囲う堀は海と繋がっており、かつて船で横行していたとか。
今回は札所巡りがメインなので、復元された立派な天守閣は素通り。
朝からサイクルトレイン、観光スポットと見所が続く。
お遍路 55番
四国霊場で唯一「坊」がつく札所、55番南光坊に到着。
市街地の大通り沿いにあるがとても静かな境内。
駐車場と一体化しているタイプで参拝者や観光客が多かった。
納経所のおじいさんと少し立ち話。
また、納経帳を窃盗してオークションサイトで転売をするケースもあるそうだ。
慌てておじいさんの言う通りに「自分の名前を書いた白札」を納経帳に挟む。
ここまで一緒に旅してきた納経帳が無くなるのはごめんだ。
お遍路 54番
55番札所南光坊から約4㎞にある、54番札所延命寺に到着。
今治市内を巡ったので「55番→54番」と順番が前後した。
元々今治城にあった門が移設されて山門になっている札所。
本堂は改修中か、、、残念。
ブルーシート前の納経は気乗りしないが仕方がない。
石段の先にある大師堂は通常営業だった。
ん、56番行ったっけか。
57番札所に途中まで行きかけて、56番札所を飛ばしていることに気がつく。
お遍路 56番
危うく飛ばしそうになった、56番札所泰山寺に到着。
田園地帯にひょっこりと現れる立派な札所だった。
市街地から近い札所は多くの人で賑わっている。
徳島、高知、愛媛と秘境にある札所では「境内に自分一人だけ」なんてこともザラだった。
市街地の札所で他の人がいるとソワソワしてきて、不思議な気持ちになる。
参拝を終え、次こそ57番札所永福寺を目指す。
お遍路 57番
56番泰山寺から約3㎞にある札所、57番栄福寺に到着。
今治の郊外に来て、明らかに緑が深くなってきた境内。
だいぶお遍路さんも減って、静かになった。
一人でじっくりと納経を納めていく。
平地をサクサク巡礼できる札所はここまで。
次の札所は丘の上にあるので心して向かう。
今治 サイクリング 仙遊寺
事前調査で58番仙遊寺は丘の上にある札所なのは知っていた。
ただ、参道の傾斜がきつくて足を削られる誤算が発生。
ヒィヒィ言いながら登っていく。
山門が現れたので自転車を停めて、境内へ。
白い仁王様がお出迎えしてくれた。
これまた想定外の階段が出現した。
苔が生い茂っていたので滑らないように慎重に進む。
壁のような階段が続く。
一体、本堂はどこにあるんだ。
登りきると弘法大使像の後ろ姿が。
新緑に囲まれて神々しい。
やっと奥に本堂らしき建物が見えてきた。
お遍路 58番
標高300mにある、58番札所仙遊寺に到着。
疲労で膝がガクガク笑ってら。
足の形をした「仏足跡」を発見したので立ち止まる。
「悪い箇所をさすってください」と書いてあったので迷わず全体をさする。
納経を終え、苔が生えた階段を慎重に下り、次の札所を目指す。
仙遊寺周辺の道路は舗装された道が続いていた。
舗装された路面は時速5㎞/hくらい速くなった気がする。
四国中の道がこの路面になればいいのに。
お遍路 59番
59番札所国分寺に到着。
四国全県にひとつずつある「国分寺」も徳島、高知、愛媛と3つ目だ。
何やら山門前はお祭り騒ぎで、どうやら地元の方達が神輿を担いでいるようだった。
今回はお遍路(寺めぐり)なので私は関係ない。
綺麗に整備された境内をゆっくりと参拝していく。
境内では「空海さん握手会」が開催中で参拝者が列をなしていた。
願いをかけて握手すると叶うらしい。
列に並び「旅の安全」を祈願して握手した。
今治市内の札所は打ち終わり、遂にお遍路最大の難所である「横峰寺」へ向かう。
今治 サイクリング 横峰寺
国道11号を南東に進み「登山口・湯浪」を目指す。
60番札所横峰寺へは登山道を歩いていくのだ。
登山口に行くまでも辛い、横峰寺。
道路脇の旗がちぎれそうな強風の中を進む。
遥か彼方に見える目的地を前に思わず息を呑む。
湯浪までは平均勾配4%程度の上り坂がダラダラと続く。
誰ともすれ違わない山道はちょっと不安になる。
油断してたら、最後に勾配10%の坂が現れて泣きそうになった。
湯浪は休憩所になっており、しばし息を整える。
さぁ、ここから約3.5㎞の登山の始まりだ。
覚悟を決めて一歩目を踏み出す。
徐々に道が山道へと変わってきた。
今回、山道にも対応できるようにMTB用ビンディングシューズで来て本当に良かった。
ただ、苔の生えた木の橋は想定外だった。
見た目以上に苔で滑るので、もはや登山靴じゃないと対応できないレベルだった。
転ばぬよう手すりを使って進む。
杉並木が現れた。
秘境の札所参道にはもれなく杉並木がついてくる。
ただ、こいつはお遍路行程中最恐の杉並木であることは間違いない。
目隠しされて、ここにポンと置かれたら遭難する気しかしない。
看板のおかげで参道だとギリわかるけども。
道中、数十メートル級の大木が倒れているのを度々目撃した。
台風などで倒れたのだろうか。
案内看板が台風でずれて、全く違う方向を指してないことを祈りつつ先へ進む。
5月だというのに、今日も夏日。
木のおかげで日差しが遮られ涼しいのが救いだ。
ロープをつたって傾斜を登るゾーンが出現した。
ここまでくると野生動物と遭遇しないか心配になるレベルだ。
前日の雨でぬかるんだ路面に苦戦しつつ登っていく。
久々に案内看板が出現し、進んできた方向があっていたことに安堵する。
あと1kmで到着するようだ。
この辺りまで来ると階段が整備されていて、だいぶ歩きやすくなった。
脇道に野生のきれいな花が咲いていて、気持ちが和らぐ。
遂に山門が見えてきた。
最後の力を振り絞って、階段を登る。
お遍路 60番
西日本最高峰「石鎚山」にある札所、60番横峰寺に到着。
標高750mの登山は間違いなく、お遍路道中で最強の難所だった。
「水曜どうでしょう」で車道が冬季通行止めだったのも頷ける山道だった。
冬季は納経時間も8〜16時に短縮になるとのことだが、一体誰が冬に来るのだろうか。
整備された境内はしんと静まり返っていて、自分の足音だけが響く。
読経する声を山に響かせながら納経していく。
御朱印をもらい、下山開始。
登山でMTB用ビンディングシューズのクリートに石が挟まって、滑る滑る。
下りはトレイルランをしているかのような風景が続く。
絶妙なバランスで崖側に留まる大きな岩を発見。
登りでは気がつかなかったけど、道は合ってるのかしら。
心配しながらも無事に湯浪に戻ってこれた。
登る前は全く目に入らなかったが「金剛杖」が貸し出されてた。
他にも布団やらノートやら色々とお接待の品が置いてあった。
地元の有志の方が管理しているのだろうか。
とにかくお遍路最大の難所を無事クリアできた。
ほっと一息ついて、次の札所を目指す。
お遍路 61番
変わった外観の61番札所香園寺に到着。
「子安・安産」で有名な札所で多くの参拝者が訪れていた。
鉄筋コンクリートで造られた建物の入口は一見どこだかわからない。
建物脇の階段から人が出てきたので、そこへ行ってみる。
なぜか恐ろしく滑る階段は本堂への入口だった。
靴を脱ぎ参拝するスタイルの札所。
内部は広いホールになっており、読経の声がよく響く独特の雰囲気。
椅子に座り、休憩がてらしばし雰囲気を満喫する。
心を落ち着けて、次の札所を目指す。
お遍路 62番
62番札所宝寿寺に到着。
目の前の国道11号は交通量が多く、トラックもビュンビュン通るので本当に怖かった。
次の札所は約1㎞先なのでサクサク進む。
お遍路 63番
63番札所吉祥寺に到着。
四国霊場で唯一「毘沙門天」を本尊とする札所だ。
ちなみに東京の吉祥寺には「吉祥寺」というお寺はない。
納経を終え、先へ進む。
お遍路 64番
石鎚山にある64番札所前神寺に到着。
山岳信仰の霊地で神社様式の本堂は厳かな雰囲気に包まれており、神秘的だった。
滝打ち修行等、修験道の根本道場となっており、山開きの際は多くの信徒の方が参拝するようだ。
まるで山と一体化したかのような境内をゆっくり参拝していく。
今日はここで打ち止め。
国道11号線を進み、本日のお宿「ホテルアルファーワン新居浜」へ向かう。
今治 サイクリング 新居浜
新居浜駅から約1㎞にある「ホテルアルファーワン新居浜」に到着。
チェーン展開しているホテルで各地でちょくちょくお世話になっている。
サイクリングと登山で汗まみれになった体をシャワーで流し、洗濯とご飯の買い出しへ。
近くのコンビニでお弁当とビールを一缶買って来て、部屋で食べる贅沢。
四国に入ってから二週間弱、宿坊やら民宿やら旅館など色んな形態の宿を予約してきた。
平常時であれば変化を楽しめるが、蓄積疲労でそっとしておいて欲しい気持ちが勝っていた。
アルファーワンはチェーンだが規格がある統一されている分、勝手が分かりとてもくつろげた。
食べた後はベットに入るなり深い眠りに落ちる。
明日はいよいよお遍路最後の県「香川県」に突入だ。
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