お遍路(愛媛県内)や松山周辺のヒルクライムポイントに興味のある方ヘ向けたブログです。
実際にお遍路(愛媛県内)を自転車で巡礼した経験をベースに書いています。
- 実走ルート(Google map)
- 道中の様子を描いたブログ
を残しましたので、ぜひご利用ください。
では、今回のルートから説明していきます。
お遍路 松山 ルート
愛媛県内子町を出発し、久万高原の札所を経由して、松山駅に行くルートです。
お遍路のルートも標高ロスを考えたルートを選択してます。
水曜どうでしょうの聖地も巡礼できるのでファンの方はぜひ立ち寄ってみてください。
項目 | 詳細 |
総距離 | 104.0 km |
獲得標高(のぼり/くだり) | 1,458 m / 1,563 m |
消費カロリー | 1,904 kcal |
難易度 | |
満足度 |
以下、旅の様子となります。
お遍路 松山 久万高原
昨晩は久万高原の麓にある民宿でお世話になった。
午後から「雨予報」だったので早朝に宿を後にして、久万高原へ向かう。
標高1,000m以上の四国山地に四方を囲われた久万高原の札所へは峠を越えねばならない。
お遍路は「札所を巡る順番」はどこからまわっても良い寛大な巡礼なのだ。
45番札所へ続く「真弓峠」は平均勾配5%弱の坂が約10㎞続く峠だった。
早朝だったのでトンネルを通る車は一台もなかった。
この後は下り基調が続くのでウィンドブレーカーを装着し、45番札所へ約20㎞進む。
お遍路 松山 岩屋寺登山
曇天の山間部を進むと案内看板が出てきた。
45番札所岩屋寺までは山門まで登山が必要とのこと。
参道の入口には土産物屋や軽食の売店が並んでいた。
まだまだこれからじゃ岩屋の坂と人生は、か。
恐らく、弘法大師さんは花粉症とは縁遠かったに違いない。
手すりを使いながら、えっちらおっちらと登っていく。
しばらく歩くと新緑が被って雰囲気満点の山門に到着。
一礼して、境内へと入っていく。
山門からも参道が続いており、大師堂と本堂はまだまだ先のようだった。
途中、橋が出てくる境内は高知県の足摺岬にある金剛福寺以来だ。
おぉっと( ゚Д゚)
足元の苔で転びそうになる、ここまでの登山が足にきてるようだ。
軽くストレッチをして気合を入れ直す。
階段ゾーンが出現。
参道の脇には石像やお地蔵さんが所狭しと並んでいた。
岩に張り付いてるお寺らしき建物が見えてきた。
札所まであと少しのようだ。
お遍路 45番
標高700mで岩に張り付いてる45番札所岩屋寺に到着。
お遍路の難所の条件「ヒルクライム&登山」に見事該当する札所だった。
ビンディングシューズは登山用にはできていない、と体感。
息を整えて、しっかりと参拝していく。
ユニークな岩の形が目に飛び込んでくる境内。
人だかりができていたので近づくと、何やら順番待ちをしているようだ。
なるほど、こういうアトラクションがあったのね。
上には「法華仙人堂」があり、境内全体が見渡せるようだ。
と観光客の方に言われたが、膝が笑っていたので丁重にお断りした。
ほんと、ノリ悪ですいません。
納経を納めて、登山道を戻り、久万高原にある別の札所を目指す。
追記:お遍路二周目の時はちゃんと上まで登りました。
境内を一望した景色がこちら。
法華仙人堂の内部はこんな感じでした。
一周してからお賽銭をするとご利益があるそうです。
お遍路 44番
45番札所から約10㎞で44番札所大寳寺に到着。
1番札所から約850kmの場所にある札所で「歩きお遍路の難所」で知られる。
また、四国88ヶ所の折り返しなので、別名「へそ寺」「中札所」とも呼ばれます。
久万高原の参道はもれなく山道のようだ。
山深い中にある山門は立派で、大師堂、本堂も深い緑の中にあり、厳かな雰囲気でした。
パシャ、パシャ
参拝を終えて、自転車に戻って気がつき、一人落ち込む。
なんとか午前中に久万高原の札所を打ち終え、次は「三坂峠」を越えて松山市内へ向かう。
お遍路 松山 三坂峠
平均勾配3%の坂が約10㎞続く「三坂峠」に到着。
なんとか登り切ったが、息も絶え絶え。
「岩屋寺登山」のダメージが足に残っており、泣きそうだった。
ここから46番札所浄瑠璃寺までは「約10㎞のダウンヒル」のご褒美タイムだ。
「ダウンヒルの途中で横道に入る」という注意点があるが、まぁなんとかなるだろう。
横道に入らないと、違う遠くの場所に行っちゃうだけだし。
防寒対策でウィンドブレーカーを着ていると、雨がポツポツ降ってきた。
「雨の路面」「後続車」「横道」に気をつけながらダウンヒルを下っていく。
笑っちゃうくらい控えめな看板が立ってました。(動画では実際笑ってますが。)
無事、看板を見つけて横道に入れた。
追記:お遍路二周目で「横道」を曲がった場所で写真も撮りました。
ダウンヒルの途中でこの横道を見つけて瞬時に入るのは初見だとかなり難しい。
お遍路 46番
松山市内にある札所、46番浄瑠璃寺に到着。
雨が本降りになる前にダウンヒルを消化できてよかった。
松山市内の札所は平地揃いなので、坂で転ぶ心配はない。
急ぐ必要はないので、ゆっくりと参拝していく。
木が生い茂った境内のおかげで雨を凌げた。
納経を終え、松山市内を進む。
お遍路 47番
46番札所から1kmほどで47番札所八坂寺に到着。
松山市内の51番までは短い区間に札所が密集している地帯なので一気にペースアップ。
山門の天井画が特徴的な札所だった。
絵図が有名のようで境内には「極楽の道」「地獄の道」への案内看板が出ていた。
ただ、雨が本降りになってきて、教本や納経帳等のお遍路道具が濡れ始めたので断念。
これ以上雨強くならないでくれ、と祈りながら先へ進む。
お遍路 48番
48番札所西林寺は松山市内の中心に近づいてきたこと感じる札所。
別名「伊予の関所寺」とも呼ばれ、罪深い人は境内に入ると無間地獄に落ちるとか。
意を決して境内へ入る。
無事納経を納めて境内から出て来られた。
まだ無間地獄に落ちるほどの罪は犯してなかったようだ。
お遍路 49番
49番札所浄土寺に到着。
松山市中心部に近づくにつれどんどん札所が出てくるボーナスゾーンに突入。
立派な仁王門がお出迎えしてくれる札所だった。
境内は大師堂と本堂が並び、すっきりとしていた。
雨が降っているのにも関わらず、参拝者がちらほらいた。
松山市内は観光がてらプチお遍路を体験するのにはもってこいの立地だ。
どんどん激しくなっていく雨の中を進む。
お遍路 50番
50番札所繁多寺に到着。
若干登る丘の上にある札所で都心部の札所だとは思えない静けさだった。
実は個人的に思い入れのある札所だった。
そう、繁多寺は「水曜どうでしょう」で森崎リーダーが登場した札所なのだ。
繁多寺はDVDのパッケージにもなっている。
お遍路を予習した「思い出の地」でしっかりと納経を納める。
納経を終えてもリーダーは来なかったけれど、お遍路は続いていく。
お遍路 51番
道後温泉にほど近い51番札所石手寺に到着。
地元の観光名所となっており、整備された参道の脇には露店が並んでいた。
松山市内の札所でダントツ人が多かった。
直近2、3日は高知(足摺岬)→愛媛(久万高原)と秘境を巡りだったので、人混みに戸惑う。
山門に到着するとお遍路さんもたくさんいた。
人里におりてきた動物の気持ちで納経を納めていく。
境内には立派な三重塔があり、観光名所になっているのも納得だった。
雨も激しくなってきたし、そろそろ今日の宿泊場所を決めなきゃ。
そうだ、道後温泉へ行こう。
お遍路 松山 道後温泉
有馬温泉、白浜温泉と並び「日本三古湯」の温泉街「道後温泉」へ到着。
綺麗に整備された温泉街が続いていた。
「気になった宿に空室があれば即予約」の心づもりで「道後温泉 ホテル」を検索。
ネット予約サイトで片っ端から空き状況を探し、最後は電話もかけてトライ。
ホテル | 概要 | 予約URL |
道後温泉 ふなや | 夏目漱石、正岡子規、渋沢栄一らが宿泊した老舗旅館。 | Expediaで価格を見る>> |
道後温泉 大和屋本店 | 慶応4年(明治元年)創業の老舗旅館。 | Expediaで価格を見る>> |
別邸 朧月夜 | 名湯道後温泉にひっそり佇む大人の隠れ宿。全19室露天風呂付の上質空間で癒しのひとときを。 | 楽天トラベルで価格を見る>> |
道後温泉 茶玻瑠 | 道後温泉徒歩1分の好立地!露天風呂からの眺めが自慢。 | Expediaで価格を見る>> |
結果、全滅(満室)
失意の中でも、お遍路は続く。
お遍路 52番
道後温泉から約10㎞にある52番札所太山寺に到着。
鎌倉時代に建てられた「仁王門」は国の重要文化財という由緒ある札所。
雨がザーザー降りで、ビンディングシューズが滑る滑る。
こういう時に限って、特に険しい坂道や階段が出てくるのがお遍路。
道路の滑り止めのボツボツがある場所を選んで歩く。
階段は手すりを使いながら慎重に進む。
教本は雨でびちゃびちゃになってしまった。
このままだと納経帳もびしゃびしゃになってしまいそう。
今日はそろそろ巡礼を終えた方が良さそうだ。
お遍路 53番
松山市内最後の札所、53番圓明寺に到着。
圓明寺は隠れキリシタンと縁がある札所で「キリシタン石塔」が境内に立っている。
今日はここで打ち止め。
参拝を終え、松山駅へ向かう。
お遍路 松山 松山駅
道後温泉で宿探しに敗れた私は「松山在住の友人」に助けを求めることにした。
松山は勝手がわからないので「松山駅 ホテル」で検索して駅近のホテルを探す。
すると駅徒歩1分の「ターミナルホテル松山」が空いていたので即予約。
すんなり松山駅前で宿を予約できたので、友人と夕飯の約束もできた。
ホテルに到着して、まず目に飛び込んできた「駅前スタジアム」の看板。
県庁所在地名がつく駅前に「バッティングセンター」がある斬新な都市開発をする松山市。
可能な限り水滴は落としたが、毎度荒天の日は受付で申し訳ない気持ちになる。
自転車は「屋根付きの駐輪場」に置かせていただけるとのこと。
「ターミナルホテル松山」の受付は優しい方だった、ありがたい。
雨で冷えた体をシャワーで温め、洗濯を終えると友人との約束の時間になる。
待ち合わせ場所の「松山駅前」へ向かう。
お遍路 松山 松山市駅
さっきまでシャワーを浴びていたので髪が乾ききる前に到着した。
やはり「駅前スタジアム」が目に入る松山駅前。
友人はまだ来ていないようだったので駅前をぶらぶら。
駅前にサイクルスタンドがあった。
どうやら、松山市はサイクリストに優しい町のようだ。
駅の掲示板を見ていると「サイクルトレイン運行中」と書いてあった。
時刻を調べると明日乗車可能だったのでチケットを購入し、待ち時間を有効活用。
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【解説】サイクルトレイン「しまなみ号」の予約から乗車まで徹底ガイド
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気がつくと待ち合わせ時間から15分以上過ぎていたので友人に連絡。
どうも話がかみ合わない。
地元では「松山駅」というと「松山市駅」だというローカルルールが適用されていた。
商店街を通り、松山市駅を目指す。
その後、友人と合流し、美味しい料理と楽しい話で松山を満喫した。
解散後は何もない方の松山駅前「ターミナルホテル松山」へ戻る。
ベッドに入ると心地よい疲労感に包まれてすぐに就寝するのであった。
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