これからお遍路を検討している方へ向けた記事となります。
この記事でわかること
「お遍路」の歴史と用語の基本(初心者の方向け)
過去、四国お遍路を巡礼した際の経験をベースに記事を書いています。
- お遍路の「歴史」(知っておくと現地の方とも話が通じる)
- お遍路の「用語」(知っておくと現地の方とも話が通じる)
について現地の方から教えていただいた内容等をまとめました。
相手の言葉がわかると旅をより一層楽しめるようになると思います。
お遍路の準備や現地の方との交流に役立てていただければ幸いです。
お遍路 起源
お遍路の起源は日本古来から伝わる「辺地(へち)の信仰」と言われています。
「山や海を巡礼して修行する」という思想
があり、行者(修行をする人)が四国に足を踏み入れたのが起源と言われています。
その行者(修行をする人)の中に「弘法大師」などがおり、
その結果、今の「四国八十八ヶ所」につながっています。
やがて弘法大師が厳しい修行の果てに四国で「悟り」を開いたとされ、
- 「辺地(へち)の聖地」
- 仏教における「救いの地」
として四国が仏教徒の中で脚光を浴びるようになり、やがて庶民にも広まったとされます。
お遍路 弘法大師
「四国八十八ヶ所」の内、39ヶ寺を開基(寺を最初に建立した人)した人物です。
その修行が6年以上経った頃、高知県の室戸岬で「悟り」を開いたとされています。
四国を修行中、巡教中に各地でお寺を建立し、現在のお遍路の札所(お寺)となっています。
その後、高野山で即身仏となったと言われています。
お遍路 同行二人
四国お遍路は「2人旅」だと言われています。
という意味があるそうです。
なので、お遍路はたとえ一人旅であっても「同行二人(どうぎょうににん)」とされます。
お遍路 南大師遍照金剛
読経の際に唱える言葉で「なむだいしへんじょうこんごう」と読みます。
という意味だそうです。
お遍路 札所
「お札」を納める「お寺」を指します。
本サイト内でも札所(ふだしょ)はかなり登場します。
お遍路 打つ
札所(お寺)を「参拝すること」の別名です。
昔は納札が「木」だったので「札所の敷地内で打ち込んでいた」のが由来だそうです。
「納札(おさめふだ)」に関してはこちら。
-
【これで安心】失敗しないお遍路さんの「納札」の書き方と使い方(初心者の方向け)
続きを見る
関連語がいくつかあるのでご紹介します。
- 1番から88番までを順に巡礼することを「順打ち」
- 88番から1番までを逆に巡礼することを「逆打ち」
- 88か所すべてを一度に巡礼することを「通し打ち」
- 88か所を何度か区切り巡礼することを「区切り打ち」
と呼びます。
これは結構、現地の方との会話でも使うので押さえておくとベターです。
お遍路 結願
四国八十八ヶ所の参拝が完了したことを指します。
結願後、高野山も参拝を完了すると「満願」とされることもあります。
お遍路 お接待
四国に住む地元の方がお遍路さんに「施し」をすることを指します。
四国では地元の方に根付いて文化となっています。
お接待の体験談はこちら。
-
【体験】本当にあった四国に根付くお遍路文化「お接待」の話
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お遍路 遍路転がし
お遍路の道中にある「急坂」や「階段」がある箇所を指します。
実際、何度も転がされました。
-
【徹底網羅】知っておくと知らないじゃ大違い、絶対知っておきたいお遍路の難所20選(自転車体験解説付き)
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お遍路 先達
四国八十八ヶ所霊場会の公認資格を持った人です。
資格を得るには色々な条件があるそうで、
- 四国八十八ヶ所巡りを4回以上
- 四国八十八ヶ所霊場の札所の住職さんから推薦をもらう
- お遍路のお作法をマスターしている
などなど。
お遍路のエキスパートと言っても過言ではない知識と経験を持った方々です。
まとめ
ここまでお遍路の「歴史」と「用語」の基本について書いてきました。
- 「あそこは遍路転がしでしたね、、、」
- 「自転車で通し打ちしてます!」
- 「逆打ちした事があるんですか!すごいですね!」
などなど。
はじめは知識が無く、会話についていけませんでした。
現地の方に質問をしたら優しく教えてくださり、道中だんだん理解できるようになりました。
更に歴史や言葉を調べればもっと奥深い交流ができると思うので興味のある方はぜひ!
まずは最低限の知識で四国やお遍路を楽しんでみるのもオススメです。
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お遍路のイロハ(初心者向けに巡礼方法・持ち物・期間・予算を徹底解説)
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