J2の過去シーズンに興味のある方へ向けた記事となります。
この記事でわかること
2023年の「J2」シーズンの様子
実際に「J2」の試合を観戦した経験をベースに書いています。
- 2023 J2 総評
- 2023 J2 成績
- 2023 J2 来季展望
についてまとめました。
皆さんのお出かけの参考にしていただければ幸いです。
2023 J2 総評
2023年「J2シーズン」は町田と磐田が見事J1自動昇格となりました。
黒田新監督を迎えた町田はシーズン序盤から勝ち点を重ね、そのまま逃げ切りました。
2位争いは最終節までもつれ、東京Vと清水との熾烈な自動昇格枠の争いは目が離せませんでした。
最後は東京Vと勝ち点で並んだものの、得失点差で磐田が自動昇格枠を勝ち取りました。
2023年の「J2昇格プレーオフ」は東京V、清水、山形、千葉が参戦しました。
1回戦は東京Vが千葉を撃破し、清水は同点で山形を退けました。
決定戦は清水があと一歩のところまで追い詰めましたが東京Vの染野選手の活躍もあり、東京VがJ1昇格を決めました。
東京Vが16年ぶりに来季J1の舞台で戦うこととなりました。
続いて、2023年のJ2チーム・選手成績を振り返ります。
2023 J2 成績
2023年「J2」の成績になります。
- チーム成績
- 選手成績
について振り返っていきます。
2023 J2 チーム成績
2023年「J2シーズン」の成績になります。
- 「FC町田ゼルビア」「ジュビロ磐田」「東京ヴェルディ」が昇格
- 「ヴァンフォーレ甲府」がACL(23-24)決勝トーナメント進出
- 「大宮アルディージャ」「ツエーゲン金沢」がJ3降格
以下、シーズン成績詳細となります。
順位 | チーム | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 |
1 | 町田 | 87 | 26 | 9 | 7 | 79 | 35 |
2 | 磐田 | 75 | 21 | 12 | 9 | 74 | 44 |
3 | 東京V | 75 | 21 | 12 | 9 | 57 | 31 |
4 | 清水 | 74 | 20 | 14 | 8 | 78 | 34 |
5 | 山形 | 67 | 21 | 4 | 17 | 64 | 54 |
6 | 千葉 | 67 | 19 | 10 | 13 | 61 | 53 |
7 | 長崎 | 65 | 18 | 11 | 13 | 70 | 56 |
8 | 甲府 | 64 | 18 | 10 | 14 | 60 | 50 |
9 | 大分 | 62 | 17 | 11 | 14 | 54 | 56 |
10 | 岡山 | 58 | 13 | 19 | 10 | 49 | 49 |
11 | 群馬 | 57 | 14 | 15 | 13 | 44 | 44 |
12 | 藤枝 | 52 | 14 | 10 | 18 | 61 | 72 |
13 | 秋田 | 51 | 12 | 15 | 15 | 37 | 44 |
14 | 熊本 | 49 | 13 | 10 | 19 | 52 | 53 |
15 | 徳島 | 49 | 10 | 19 | 13 | 43 | 53 |
16 | 仙台 | 48 | 12 | 12 | 18 | 48 | 61 |
17 | 水戸 | 47 | 11 | 14 | 17 | 49 | 66 |
18 | いわき | 47 | 12 | 11 | 19 | 45 | 69 |
19 | 栃木 | 44 | 10 | 14 | 18 | 39 | 47 |
20 | 山口 | 44 | 10 | 14 | 18 | 37 | 67 |
21 | 大宮 | 39 | 11 | 6 | 25 | 37 | 71 |
22 | 金沢 | 35 | 9 | 8 | 25 | 41 | 70 |
レギュレーション
参加数:22チーム
試合数:42試合(総当り)
昇格クラブ:上位2クラブ
J1参入プレーオフ:3位から6位のクラブ
降格クラブ:下位2クラブ
※交代は5名以内(交代回数はハーフタイムを除き3回まで)
上記の結果、昇格プレーオフには「東京ヴェルディ」「清水エスパルス」「モンテディオ山形」「ジェフユナイテッド千葉」が進出しました。
2023 J2 プレーオフ成績
2023年「J1昇格プレーオフ」の結果となります。
J1昇格プレーオフレギュレーション
- 1回戦:「3位」vs「6位」、「4位」vs「5位」
- 決定戦:「1回戦」の勝者同士
<1回戦>
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は、年間順位の優位性を確保するため、J2リーグ戦年間順位が上位のクラブを勝者とする。
<決定戦>
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は、年間順位の優位性を確保するため、J2リーグ戦年間順位が上位のクラブを勝者とする。
決定戦の勝者は、2023シーズンにJ1リーグに昇格する。
上記の結果、昇格プレーオフは「東京ヴェルディ」が制して来季J1残留を決めました。
2023 J2 選手成績
2023年「J2」の選手成績について見ていきます。
MVPには町田のエリキ選手が選ばれました。
ベストイレブンには4位の清水エスパルスから最多の3名が選出されました。
続いて、得点ランキングとなります。
以下、10得点以上の選手TOP10です。
順 | 選手名 | 得点 | 得点内訳 | |||
得点率 | 右 | 左 | 頭 | |||
1 | フアンマデルガド | 26 | 27.37% | 12 | 7 | 7 |
2 | エリキ | 16 | 41.03% | 13 | 3 | 0 |
3 | カルリーニョスジュニオ | 14 | 17.50% | 11 | 3 | 1 |
4 | 小森飛絢 | 14 | 19.44% | 5 | 6 | 2 |
4 | 森海渡 | 13 | 28.89% | 10 | 1 | 2 |
4 | チアゴアウベス | 13 | 24.53% | 8 | 3 | 1 |
4 | 渡邉りょう | 12 | 20.34% | 9 | 2 | 2 |
8 | ピーターウタカ | 12 | 14.63% | 1 | 8 | 3 |
8 | チアゴサンタナ | 11 | 15.07% | 8 | 1 | 3 |
10 | 乾貴士 | 11 | 21.57% | 9 | 0 | 1 |
10 | 郷家友太 | 11 | 25.58% | 7 | 1 | 2 |
10 | 藤本佳希 | 11 | 23.40% | 5 | 2 | 3 |
10 | ミッチェルデューク | 11 | 21.15% | 5 | 1 | 4 |
(得点率:シュート総数に対する得点割合)
チーム成績が上位だったチームの選手が目立つものの、千葉の小森選手、徳島の森選手などの日本人選手も名を連ねました。
また、Jリーグが公式発表していませんがアシストランキングも調査しました。
以下、アシスト選手TOP5です。
(一部数値は「Football LAB」を参照)
順 | 選手名 | アシスト | アシスト内訳 | |
LP数 | アシスト率 | |||
1 | 乾 貴士 | 10 | 63 | 15.87% |
1 | 鈴木 雄斗 | 10 | 50 | 20.00% |
3 | 平川 怜 | 9 | 101 | 8.91% |
3 | 佐藤 亮 | 9 | 34 | 26.47% |
3 | 武田 英寿 | 9 | 64 | 14.06% |
(LP数:シュートに直結したパス数)
アシスト数で上位になった選手の多くは来季はJ1で戦います。
J2で結果を出した選手たちの来季の動向にも注目です。
2023 J2 来季展望
2023年「J2シーズン」は町田、磐田、東京VがJ1昇格し、J1からは横浜FCが降格しました。
J3からは愛媛、鹿児島が来季J2昇格し、来季は下記チームがJ2に参戦します。
チーム | 昨季順位 |
横浜FC | 18(J1) |
清水エスパルス | 4 |
モンテディオ山形 | 5 |
ジェフユナイテッド千葉 | 6 |
V・ファーレン長崎 | 7 |
ヴァンフォーレ甲府 | 8 |
大分トリニータ | 9 |
ファジアーノ岡山 | 10 |
ザスパクサツ群馬 | 11 |
藤枝MYFC | 12 |
ブラウブリッツ秋田 | 13 |
ロアッソ熊本 | 14 |
徳島ヴォルティス | 15 |
ベガルタ仙台 | 16 |
水戸ホーリーホック | 17 |
いわきFC | 18 |
栃木SC | 19 |
レノファ山口FC | 20 |
愛媛FC | 1(J3) |
鹿児島ユナイテッドFC | 2(J3) |
来季の自動昇格争いは「清水」を軸になりそうです。対抗馬はJ1から降格してきた「横浜FC」に加え「岡山、千葉」が争いに割って入れるかが焦点となりそうです。
昨季時点に終わった清水はJ1級の予算を背景に今年も優勝候補筆頭です。
横浜FCも降格したとはいえ、主力がほぼ残留しているのでJ2では優勝を狙える位置にいます。
岡山は大型補強を敢行しており、来季は台風の目になる可能性を秘めており、注目のシーズンです。
主力の維持に成功した千葉も昨季後半に披露した縦に速いサッカーを展開できれば可能性がありそうです。
昇格プレーオフ枠争いは「長崎、山形、甲府、群馬」が軸になりそうです。
群馬は大槻監督の戦術が成熟してきており、来季こそはクラブ初のプレーオフ圏が見えてきています。
山形も昨季後半のサッカーを序盤から見せられれば十分にプレーオフ圏内を狙える戦力です。
一方、監督問題で揺れる長崎、ACLに参加する甲府はマネジメント次第で順位が大きく変動しそうです。特に甲府は強力な外国人選手を補強しており、早期にフィットすればACLでの旋風も続きそうです。
「大分、藤枝、熊本、徳島」は中位以上が現実的な目標となりそうです。
大分や徳島は上位を狙える戦力はあるだけにマネジメント勝負となりそうです。
藤枝は実績のあるベテラン選手が加入し、熊本も大木監督が健在なので歯車が噛み合えば可能性があります。
「仙台」は森山新監督を迎え、正念場のシーズンとなりそうです。
上位を狙える戦力があるものの、クラブとして不祥事が続いており、なんとか雰囲気を変えたいです。
「水戸、栃木、山口、いわき」はJ2残留が目標となりそうです。
特にいわきは多くの主力選手を引き抜かれてしまい、来季は難しい戦いとなりそうです。
J3から昇格組の「愛媛、鹿児島」も当面の目標は「J2残留」となりそうです。
各チームとも選手やスタッフがガラリと変わり大化けするチームが毎年出てくるのが「J2」です。
一方、一つ歯車が狂ってしまうと一気に残留争いに巻き込まれる怖さがあるリーグです。
来季もJ2の「昇格争い、残留争い」から目が離せません。
2023 J2 まとめ
ここまで2023年「J2」についてまとめてきました。
- J2(2023)は「FC町田ゼルビア」「ジュビロ磐田」「東京ヴェルディ」がJ1昇格
- 「ヴァンフォーレ甲府」がACL(23−24)決勝トーナメント進出
- J2(2023)は「大宮アルディージャ」「ツエーゲン金沢」がJ3降格
皆さんの旅の参考になれば幸いです。
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